
入社のきっかけコックから製造業へ。ものづくりへの飽くなき探求心
ー 現在のお仕事と、コイズミツールに入社されるまでのキャリアについて教えてください。全く違う業界から挑戦されたのか、それとも元々ものづくりに興味があったのでしょうか?
第3課で製品の最終検査を担当しています。2016年5月に入社し、今年で10年目になります。主な仕事は、各工程を経て完成した品物が、お客様の求める基準をクリアしているか、最終チェックを行うことです。寸法はもちろん、製品に傷やひび割れがないかを厳しく確認し、問題がなければお客様に提出する検査表を作成したり、製品に図番を刻印したりと、出荷までの一連の業務を担っています。
入社までのキャリアは、少し変わっているかもしれません。最初はコックとしてイタリア料理店で働いていました。その後、機械商社に転職したことがきっかけで製造業の面白さに目覚め、次に金型屋でCADを使った加工の仕事に就きました。その経験を活かせる場所を探していた時に、コイズミツールと出会いました。これまでで一番長く勤めている会社ですね。
入社の決め手2週間の体験で確信した「自分の声が届く」文化
ー 数ある企業の中からコイズミツールを最終的に選んだ「決め手」は何でしたか?面接で感じた雰囲気や、働く人の印象など、特に心に残っていることがあれば教えてください。
入社の決め手は、就業支援センターを通じて体験した2週間の職場体験です。その時に感じた「風通しの良さ」が最大の魅力でした。現場の先輩方が「こうしたらもっと良くなるんじゃないか」と活発に意見を交換している姿を見て、役職に関わらず誰もが真摯に耳を傾けてくれる文化があるんだなと。自分の考えや提案を尊重してもらえるこの環境なら、やりがいを持って長く働けるだろうと確信しました。

チームでの達成感不可能を可能にする、仲間との連携プレー
ー 「チームで一つのものを作り上げた!」と達成感を覚えた、最も印象的なエピソードを教えていただけますか?
お客様から非常に短納期の依頼があった際、チームでの達成感を強く感じますね。本来なら数日かかる仕事を、たった2日間で仕上げなければならない時など、各部署の担当者が一堂に会して作戦会議を行います。「明日の午前中に私がこれをやるから、午後は君がこれをやってくれ」というように、全員で協力し、知恵を出し合って納期に間に合わせられた時は、最高の気分です。
仕事の面白さと難しさ1本から50本へ。成長を実感できる職人技の世界
ーミクロン単位の精度を追求するこの仕事は、まさに“職人技”だと思います。この仕事ならではの面白さや、逆に「これは難しい!」と日々感じている奥深さはどんな部分ですか?
この仕事の面白さと難しさは、手作業による精密加工にあります。私が以前担当していた「ロウ付け」という作業では、手作業で製品の平行度を5ミクロン以内に収めなければなりませんでした。
この作業を始めた当初は、本当に苦労しました。変な話、1日かけても1本しか仕上げることができなくて…。周りの先輩たちが次々と製品を仕上げていく中で、自分だけができない。「やばいな」という焦りや、申し訳なさで、精神的にもかなりきつかったですね。「こんな繊細な作業、自分にできるようになるんだろうか」と、正直、自信を失いかけていました。
しかし、諦めずに毎日加工を続けていくうちに、自分の知らない間に少しずつ技術が上がっていることに気づいたんです。そして、1年経つ頃には、1日に50本も作れるようになっていました。あの時の達成感は今でも忘れられません。難しいからこそ、乗り越えた時の喜びは格別ですし、自分の成長をはっきりと実感できる。それがこの仕事の一番の面白さであり、奥深さだと思います。
ーその「ロウ付け」は、ダイヤモンド工具の加工にも使われる、非常に専門的な技術だと伺いました。
そうなんです。そもそも「ダイヤモンド工具」という分野自体が、業界の中でもかなりニッチでして。一般的な金属の工具を扱う会社は多いのですが、刃先にダイヤモンドを使った工具を製造している会社は、全国的に見てもかなり少ないんです。
「ロウ付け」という技術自体は他の会社でも行っているかもしれませんが、それをダイヤモンド工具に応用している会社はさらに限られます。特に、私が苦労した5ミクロン単位の精度が求められる「板バイト」という製品は、同じようなものを作れる会社が国内に数社しかないと営業担当から聞いています。
自分たちが手がけている仕事が、それだけ希少価値の高い、特別な技術なのだと知った時は、改めて身が引き締まる思いでしたし、大きな誇りを感じましたね。
入社後の成長とサポート未経験でも安心。マンツーマンで支える温かい社風
ー入社前、「自分のスキルでやっていけるだろうか」といった不安はありましたか?実際に入社してみて、どのように知識や技術を身につけていきましたか?
入社当初は、使う機械も作る製品も全く違ったため、「自分にできるだろうか」という不安はありました。しかし、先輩方がマンツーマンで優しく、そして熱心に教えてくださったおかげで、安心して成長することができました。わからないことがあればすぐに聞ける環境ですし、他部署の工程を見て学ぶ機会も与えてもらえ、工具全体の知識を深めることができました。この手厚いサポート体制は、うちの会社の大きな自慢です。
困難を乗り越えた経験ゼロからの挑戦が生んだ、新たな自信
ーこれまでで一番「大きな壁にぶつかった」と感じた経験と、それをどのように乗り越えたか教えてください。
壁はいくつもありましたが、一番となると二つありますね。一つは、先ほどお話ししたロウ付けの作業です。入社当初、1日に1本しか製品を作れなかった時の精神的な辛さは、今でも忘れられません。
そしてもう一つ、大きな壁だと感じたのは、現在の検査部署に異動し、出荷業務も担当するようになった時です。新しい機械の導入や業務プロセスの変更があり、それに加えて、これまで横浜本社で行っていた出荷業務を群馬工場で一手に引き受けることになりました。
もちろん、横浜本社でやっていた業務を引き継ぐ形ではあったのですが、何千種類とある製品一つひとつに対する細かいルールが文書化されていたわけではありませんでした。また、パートさんにも作業を指示する必要があったため、横浜から引き継いだ業務をそのまま群馬で再現するだけでは不十分でした。
結果として、パートさんが誰でも同じ品質で作業できるよう、ほぼゼロベースでルールを再構築する必要があったんです。当時は細かいルールを把握しきれておらず、横浜本社の先輩に電話で何度も教えを請いながら、試行錯誤の毎日でした。この経験を通じて、仕事の段取りや仕組み作りの重要性を痛感し、それをやり遂げたことが大きな自信に繋がりました。

職場のリアルな雰囲気仕事もプライベートも全力!活気あふれる仲間たち
ー 職場の雰囲気についてお聞きします。休憩中の過ごし方など、社員の皆さんの素顔がわかるようなお話も大歓迎です。
職場は同世代のメンバーが多く、非常に活気があります。休憩中はいつも和気あいあいと話していますし、仕事終わりには皆で食事に行ったり、休みの日には後輩とオンラインゲームをしたりと、プライベートでも交流が盛んです。中には、フットサルチームを作って活動しているメンバーもいますよ。オンもオフも全力で楽しむ、そんな仲間たちに囲まれて毎日が充実しています。
会社の「一番好きなところ」成長を後押ししてくれる、最高の環境
ーNさんが思う、コイズミツールの「ここが一番好き!」という点を教えてください。
1番好きなところは、やはり「風通しの良さ」ですね。これが、私が10年間この会社で働き続けてこられた最大の理由だと思います。
例えば、「もっとこうすれば効率が上がるんじゃないか」という改善案を提案した時、上司や先輩、さらには社長まで、誰もが真剣に耳を傾けてくれるんです。もちろん、ダメなことはダメだとハッキリ言ってくれますが、良い提案であれば「いいじゃないか、やってみろ!」と背中を押してくれる。自分の声が会社を動かしていく、その実感があるからこそ、日々の仕事にやりがいを感じます。
ー上層部の方や社長との距離も近いのでしょうか?
そうですね、非常に近いと思います。各課に課長がいるので、何かトラブルがあればすぐに相談できますし、社長も週に2回は群馬工場に来てくださるので、直接話す機会も多いです。場合によっては電話やメールで相談することもありますが、いつでも親身になって話を聞いてくれる。この会社全体の「聞く姿勢」が、社員一人ひとりの成長を後押ししてくれている最高の環境だと思います。
今後の目標検査のプロへ。そして、次世代を育てるリーダーへ
ーこの会社で、今後どのようなスキルを身につけ、どんな風に成長していきたいですか?
会社からは「工具のプロになってほしい」という期待を感じているので、まずはそれに応えられるよう、スキルアップしていきたいです。特に検査という部署は、工具全体を深く理解していないと務まらないポジションです。以前のロウ付けの工程とは違い、より幅広い知識が求められるので、今よりもさらに工具の知識を深めていきたいですね。
個人的な目標としては、いつかは課長になれるように頑張りたいという気持ちもあります。ただ、先輩方がたくさんいらっしゃいますし、まずは目の前のやるべきことを一つひとつクリアしていくことが先決だと思っています。
具体的には、検査・出荷業務の体制を整えることが直近の目標です。今年から始まった業務も多く、まだマニュアルなどが整備されていない部分もあるので、誰が見てもわかるようなルールや仕組みをしっかり作り上げたいです。これから入ってくる新しい仲間が、安心してスムーズに仕事を始められるような、より良い環境を整えることが、今の私の最大の役割だと考えています。
やる気があれば、
道は開ける!
ー最後に、コイズミツールの「職人族」に興味を持っている未来の仲間たちへ、熱いメッセージをお願いします。「こんな人と一緒に働きたい!」という人物像があれば、ぜひ伝えてください。
製造業が未経験でも全く問題ありません!私も異業種からの転職でしたが、周りの手厚いサポートのおかげでここまで来ることができました。何よりも大切なのは「やる気」です。その気持ちさえあれば、誰もが輝ける場所がここにあります。一緒に会社を盛り上げていきましょう!