カメ、拾いました①
2025-9-8
暑い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか。
ご無沙汰しております、コイズミツールのいきものがかりKです。
日曜朝の犬の散歩中、公園の真ん中に見慣れない物体が…
ミドリガメだ。デカい。20㎝はあるぞ。
正式名はミシシッピアカミミガメ。
皆様ご存じ、外来生物として日本に帰化してしまいどこにでもいるカメだ。
あれ??ちょっと待て、何か変だ。
そう言えば、この辺カメが居るような水場無いぞ?
既に朝から気温は30度越え、甲羅もカピカピに乾いている。
コリャ可哀そうだ。
とにかく家から衣装ケースを持ってきて公園で水を貼る。
カメは気持ちよく泳ぎ始めた。
元ペットショップ店員の私はすぐに気づく。
「これ絶対誰かに飼育されていたな」
野生にしては甲羅が綺麗すぎ、ブラシで擦った様な跡がある。爪が綺麗に削れている。野生にしては太り過ぎ(笑)
そこで仕方なく警察を呼ぶことにした。
10分位で警察が到着。
目の前の衣装ケースに入ったカメを怪訝そうな顔で見る。
警察「カメ…ですか??」
私「多分誰かに飼われたと思うんです。このサイズだと間違いなく10年以上は経っているはずです」
私「ここまで大事に飼われていたなら飼い主さんは絶対探していると思うんですよ」
警察「そういうものですかねぇ」
妻「近くの池のある公園に放したらダメなんです??」
警察「それはちょっと…法律が変わっちゃったので…」
実はミドリガメは2023年の6月から条件付特定外来生物と認定され、ペットショップなどでの販売の禁止
野外への放出、移動などでも取り締まりが厳しくなってしまったのである。
警察を見て近所の人たちが集まって来る。誰か飼っている人がいないか?聞くが誰も知らない状況。
困った。
私「じゃあ警察署でまずは預かって下さいよ」
警察「出来るんですけど、こちらとしても専門外ですし…ただ置いているだけって感じになってしまいます」
近所の住民「えー!!それは可哀そう!」
警察「誰か代わりに保護して貰うって事も可能です」
(皆一斉に私を見る)(警察もこちら見る)
私「え?いやいや!もうこれ以上飼えんって!」既に家には20匹以上の生き物が(汗)
ただ押し問答していても仕方ない、諦めて私がまずは保護する事に。
警察が書類を書き始める。あ、やっぱり落とし物扱いなんだ(笑)
警察「3か月見付からなかったら所有権を放棄も出来ますけど」
私「所有権放棄したらどうなっちゃうんです??」
警察「…」
私「分かりました、所有権は放棄しません」
見て見ぬふりした方が良かったかなぁと半分後悔しつつ自宅へ持ち帰る。